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元不動産営業の地方在住アラサー男子の雑記

第一種衛生管理者に独学で一発合格した勉強法

皆さん、衛生管理者ってご存じですか?
ご存じの方はきっと安全衛生に関わるお仕事をされているのでしょう。
私も転職してから職場(製造業)の安全衛生に関わるようになり、上司から「第一種衛生管理者の資格を取ってこい」と言われ、先日試験を受け、無事に独学で合格してきましたので、その感想とか、方法とかを書いてみようかなと思った次第です。
これから第一種衛生管理者の試験を受けてみようと思う方の参考になればと思います。
 

そもそも、第一種衛生管理者とは


細かい内容は調べて貰うとして、ざっくり言うと、条件を満たす会社では選任が必須になる資格で、その条件が比較的軽く、そこそこの規模の会社であればほぼ必須となる資格です。一応は国家資格ではあるものの、選任が必須なこともあり試験難易度は他の国家資格に比べると格段に優しいものとなっているはずです。
 

第一種衛生管理者試験の難易度は

難易度を表す指標として合格率が挙げられると思いますが、第一種衛生管理者の合格率は高めです。よく聞くような国家資格が10%前後となる一方で40~50%前後の合格率であるこの試験はやはり難易度低めであると言えます。
 

陥りやすい失敗

実際、第一種衛生管理者試験の難易度を検索すると、上記と同じような内容の記事がそこそこあり、それらに共通して書かれている根拠の一つが過去問の類似性です。この試験、一年に一回しか行われていないものではなく、何回も実施されている試験という事もあってか、過去問の公開が年2回行われています。その過去問を何回分か見ていくと「見た事あるな」と思える問題がかなりの数出てきます。それこそ、全体の9割近くが他の過去問で見る事ができる様な問題ばかりで、これを以て「過去問さえ解けていれば余裕」といった論旨の記事を見たりもします。
 

過去問さえ出来ていれば合格するは本当か?

全面的に、100%間違いとは言えないですが、ほとんどの場合は,ただ過去問が出来ていただけでは合格は厳しいと思います。中には過去問だけでも合格できたって方もいると思うので、絶対に無理って事は言いませんが、相当厳しいとは言える試験となっています。と言うのも、過去問だけを見ていた場合、同じような問題が出題されている割合が体感で9割くらいのなか、実際の試験では過去問にそっくりな問題はそれこそ5割程度までに落ち込みます。個人的な主観でしかないですが、過去問として公開している問題の難易度は実際の試験よりも幾分か落としてあると思いました。
国家資格ではあるものの、難易度は低めというのは正しいと思います。実際、士業の試験とは比べ物にならないくらい簡単でしょう。しかし、過去問を出来るようになれば合格できるというは正確ではありません。それこそ、過去問をやり込んでいると問題文を見ただけで答えの番号が分かってしまう様になるのは試験勉強に良くある事だと思いますが、それだけでは合格できないはずです。
 

実際の試験では

私が受けたの2021年9月の試験でした。その試験では過去問そのままに近い問題が5割、過去問の応用(より細かいところまで踏み込んだ形)が3割、新規の問題が2割くらいの印象。問題は持ち帰ることが出来ない事もあって、私自身の感覚でしか書けなくて恐縮ですが、少なくとも公開されている過去問とは違う傾向であったというのは、受験者であれば概ね同意していただけるのではと思います。前述の通り、問題を持ち帰る事も自分の回答番号を控える事も出来ないので、自分の正答率を把握する事も出来ないのですが、割とギリギリだったんじゃないかなと思っています。全体の得点率と言うより、一分野の得点率4割が怪しい所があり、結果発表までは五分五分かなと思っていました。過去問だけでは解けないような問題が7問中5問くらいあり、冷や汗をかいたのを今でも覚えています。
 

勉強時間

正確に測っていた訳でも、コンスタントに勉強していた訳でもなく、1ヶ月程前から空いた時間にやっていただけなので、根拠に乏しいですが、概ね40~50時間くらいかなと思います。試験前日以外の休日はほぼ何もしてなかったですし、仕事の合間とか、寝る前とかの時間を使いました。
 

使った教材

テキストは「第一種衛生管理者 集中レッスン」とネット上の過去問のみです。テキストは、それしか書店に売っていなかったので、選んですらいませんが、悪くなかったと思います。過去問も一般に売っていますが、ネットに解説付きで公開してくれているサイトがあるので探しましょう。(URLは貼っていいか分からないので控えます) 安全衛生技術センターに過去問の原本ありますが、解説が無いのでそれは使わなくていいです。どの勉強でもそうですが、過去問で大切なのは解説の内容だと思っています。
 

勉強法

先ずは過去問を完璧にします。過去問だけでは合格は難しいと言いましたが、そうは言っても5割程度は過去問をやるだけで取れるのでやらない選択肢はないです。ここでのおすすめ勉強法は、年度ごとの過去問を通しで行うのではなく、分野毎をまとめて解いていった方が分かりやすかったです。特に、同じような問題が出されているという事を実感できます。今日は関係法令を、今日は労働生理を、みたいな形で繰り返し解いていました。私が見ていたサイトは2017年4月分から分野毎にまとめられていたので、2017年からの過去問を実質10週程度はしていました。その過程で解説も読み込み、理解するようにし、何故その答えになるのかを説明出来るようにしていました。途中で完全に暗記するしかない問題が出てきますが、それは語呂合わせでもいいので頑張って覚えましょう。
過去問を完璧にすれば本番でも5割は固く、解説も読み込んで自分の物に出来ていれば8割も夢じゃないです。ただ過去問をやるだけでは難しいといったのは、それだけでは5割にしか届かないからであり、逆に言えば後の1割をどこかで拾えばいいだけなんですよね。なので、過去問と解説の理解だけでも合格は十分に狙えると思います。
 
書いてて思ったのですが、この過去問への考え方が「過去問だけで合格できるか否か」といった話につながるのでしょう。過去問は解説への理解も含めて当然という人は過去問だけで合格できると言うでしょうし、そうでない人は過去問だけでは合格できないと言うのでしょう。個人的に、正しい(効率のいい?)過去問の使い方は前者だと思いますが。
 
過去問が完璧に近くなったら、テキストで過去問に載っていない重要そうな所を潰すようにしていました。一から全部テキストを読むのは大変なので、ポイントとしてまとめられている所を流し読みし、知らない所をピンポイントで覚えるようにしていたのですが、これが役に立ったかは正直微妙で、実際の試験でもこれのおかげで点が取れたって実感はなかったです…。
 
最後にこれはやっておいた方がいいと思うのが情報収集です。問題は持ち帰る事が出来ないものの、初めて見る問題とかはそれなりに記憶に残っている物で、そういった内容をツイートしてる人がそこそこいるので、事前に検索して調べておくとよいです。私も事前にツイッターで調べて助かった問題が数個ありました。熱中症とかメタボの基準、喫煙室の要件とかは過去問では勉強できておらず、何となくツイッターとかで調べたら出てきた事例で、実際の試験にも出てきたので本当に助かりました。もしかすると、ここで調べてなかったら落ちていたかもしれません。
近い日程で実際に使われている問題は非常に似ているという可能性も高いので、直近の試験問題の傾向は調べておいて損はないです。
 

最後に

過去問だけでは合格は難しいかもしれませんが、+αで簡単に所得出来る国家資格です。舐めてかかると落ちますが、普通に対策すれば簡単に取れる資格の一つだと思うので、興味ある方は是非、取得を目指してみてください。