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元不動産営業の地方在住アラサー男子の雑記

28歳の禁煙体験記


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10月からまたタバコが値上がりしたそうで、私の周りの友人たちは悲喜こもごも。中には今回こそ禁煙するなんて意気込んでいる方もいらっしゃいますが、そんな台詞を聞くのも最早何回目か分からない。
そんな私ですが、実は禁煙中でして、今は禁煙して1年とちょっと。禁煙してるなんて話をすると、どうやって禁煙をしたのかとか、色々と聞かれることが多いので、記事にしてみようかなと思いました。

今、禁煙を考えている方の役に立つかは分かりませんが、体験記として参考程度にしていただければ幸いです。

喫煙歴

そもそも、煙草を吸い始めたのは大学生だった20歳から。中途半端にまじめだった私はちゃんと20歳になってから吸い始めました。何故吸い始めたのかと問われることも多いのですが、私は世の中の男子が煙草を吸い始める理由第一位はカッコつけと思っています。実際にタバコがかっこいいかは別問題として、カッコつけたいから吸うなんて人は多かったはず。私も例に漏れずカッコつけと、当時、憧れていた女性が煙草を吸っていたからかなと思います。
それから、大学卒業後に就職し、社会人となっても変わらず吸っていたのですが、ある時に非常に革新的な(私の主観です)タバコが世に出回りました。
そう、アイコスです。非喫煙者は勿論、実は喫煙者であっても煙草の臭いは嫌だと思う方は一定数おり、かくいう私もその一人。当時は一般のお客様を相手にする不動産営業だったこともあり、臭いが気になっていた所、このアイコスは煙草の臭いがしないと(別の意味で臭いとは言われていますが)口コミが広がり、非常に入手困難な状況でした。
今でいう任天堂Switchみたいな感じで手に入らなかったのですが、当時は幸運にも入手でき、アイコスに移行。その後、プルームテックという、よりタバコ感の薄いものに変更し、とある機会で禁煙する事が出来ております。

ざっと並べると、アメスピ→ピース→アイコス→プルームテック みたいな感じです、細々と他に浮気もしましたが、メインはこんな感じ。思い返せば、喫煙歴は10年もなかったのですね。ここでやめる事が出来たのは幸運なのでしょうか。

きっかけ

先の通り、社会人になってからも吸い続け、特にやめる予定もなくいたのですが、とある機会にやめる事が出来ました。その機会とは転職です。
正確に述べると、転職により喫煙環境が変化したという事が大きかったです。転職する前、不動産営業をやっていた時は、自由に会社の外に出ることが可能で、吸いたいときには何時でも吸える環境がありました。仕事中にタバコが切れれば買いに出かける事すら容易で、尚且つ建設業界って喫煙者が多く、喫煙所でのコミュニケーションの一環になっていた面もあります。
しかし、そこから一転、転職した先はゴリゴリの事務仕事会社の外に出る事は月に1回有るか無いか。しかもタバコが吸える休憩時間は10時から5分、お昼休み40分、3時からの5分と以前と比べるとかなり少ない。(休憩時間少なくてブラックに思えますが、その分定時も早いので、むしろ楽です。QOL上がりました。)
以前は営業として好きな時に吸えていた身とすると、そういった限定されたときにしか吸えないというのは中々にストレスでした。そんなある日、どうしても我慢できなくなりトイレの個室にプルームテックを持ち込んで一吸いした時に思ったのです。
「ここでして吸うほどにタバコは価値があるのか」
ちなみにプルームテックは煙はほぼ出ず(正確には煙ではないらしいが)臭いも皆無。デスクワーク中であっても、煙さえ誤魔化せれば絶対にバレないタバコです。。
しかし、当然ながらバレなければ良いというものではなく、トイレの中で凄まじい罪悪感に苛まれまして、そこで決意しました。
「こんな思いするなら禁煙しよう」と。
事前に準備や心構えをした訳ではなく、本当に突発的に思いついて実行しました。思えばこれが成功の理由の一つでした、事前に「〇〇日後に禁煙する」とか考えても、何かと理由をつけて実行には移せなかったでしょうから。

そこから私の禁煙が始まりました。

やったこと

煙草に関する道具を全て処分しました。捨てるものは捨て、身の回りにタバコに関するものを一切置かない様にしました。私の父親も喫煙者でアイコスやプルームテックを持っていたので、私のそれらの道具も全て親にあげました。まだタバコは残っていて勿体ない気がしましたが、構わず捨てました。
また、自分を追い込むために周囲に宣言をするみたいな話を聞きますが、、私は周囲の友人等には宣言をしたりはしなかったです。失敗したときに恥ずかしいから。

1日目

禁煙を決意した日を0日目とし、1日目はその翌日とします。
この日は、煙草を吸いたいなーとは普段通り思うものも、禁断症状的な辛さはそこまで無かったです。ずっと吸いたい要求は続きながらも、普段とあまり変わらず「こんなもんか」と拍子抜けした記憶があります。
その後の苦しみを知らずに…

2日目

ここから劇的に辛くなりました。具体的に辛さが表面化し、体調にダイレクトアタックしてきます。
吸いたいという欲求が強くなっているのは勿論、ニコチンが無くなったせいか、思考が上手くできずにクラクしました。強くボーっとしてしまうような感じ。普通に辛かったです。私の場合は出来る限り頭を使わない作業をするようにして乗り越えました。たまたま休みの日だったので、ひたすら頭を空っぽにしてゲームしてました。それか寝るのがいいと思う。

3日目

恐らく、ここが辛さのピークでした。もうタバコを吸いたいという欲求よりも、ニコチンの解脱症状を解消するためにタバコを吸いたくなっていた感じもあります。この時はさすがにゲームをする気にもなれず、ひたすら寝ていた気がします。
2日目と3日目が休日で良かったです。仕事中だったら怒られるレベルで頭が働かなかったです。

4日目から1週間

ピークに達した辛さが減るというよりは徐々に慣れていく感じでした。頭が働かないという現象も無くなりました。ここらへんで禁煙の良さを実感できたことが一つ。それは、お金が減らないという事。私は現金派で、一日一回はコンビニによって一箱を買うというを毎日していたのですが、禁煙のおかげでコンビニに行かなくなり、お金が減る機会が劇的に減りました。

1ヶ月

ここまでくると、離脱症状といった体調面での問題は無くなるので、あとはひたすらに吸いたいという欲求との戦いでした。禁煙の上で大変なのが、喫煙習慣を断ち切る事だと思います。朝起きて、コーヒーを飲みながらの一服、昼食後の一服、飲み会の一服といったように日常生活レベルにまで馴染んだ習慣を無理やりなくすのですから結構大変です。そういう意味では転職という大きな環境の変化は後押しになりました。禁煙の有無に関わらず、生活が変わるので、禁煙の為に生活を変えているという意識が比較的少なかったと思います。

一年

1年も経過すれば落ち着いてくると思います。私は一か月から一年での大きな変化は無かったです。ただ、禁煙したからか、煙草の臭いにはかなり敏感になりました。口に出して注意するとかではなく、「この人、煙草吸っていたな」と気が付く感じです。


変わった事

体調面で良くなったとかは、正直ありません。まあ喫煙歴も大したことないですし、最後に吸っていたのはプルームテックでしたので、感じれられる肉体の変化はありませんでした。
食べ物がおいしくなるとかよく言いますが、私は感じませんでした。紙煙草を吸っていたら変化を感じるのでしょうか。

喫煙欲

正直、今でも吸いたいという欲求は常にあります。禁煙当初のように、体調面での辛さは無いのですが、ふとした瞬間にタバコを吸いたくなります。我慢するのも容易なので、キツさはないものの、欲求は常に付き纏っていて、これからも続くと思うので、禁煙は自分が死ぬまで続くものなのだろうなと考えています。逆に、もし余命宣告でもされたら、吸い始めようかなって思ってます。

最後に

禁煙出来て良かったと思う反面、好きなことを我慢して人生損してないかって感情も少しあります。禁煙するかしないかで悩むのであれば、した方がいいと思いますが、無理にする必要もないとも思います。実際、禁煙は結構大変でしたし、周囲の理解とか必要かなと思います。最後に物を言うのは覚悟でしたので、本当に禁煙したいと思う人でなければしなくてもいいのではないでしょうか。