元不動産営業が教える不動産の買い方
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はじめに
「不動産を買う」って人生の一大イベントですよね。土地を買って新築をするにしても、中古住宅を買うにしても、その金額規模は人生において最高規模になるのは間違いないでしょう。
ですが、そんな不動産購入について、色々と教えてくれる人が世には少ないなと思ったので、不動産購入の仕方について記していきたいと思います。本当はゲームに関するブログにしたかったけど、まあいいでしょう。
先ず、私の経歴ですが、大学卒業後に新卒として中小規模の住宅メーカーに不動産売買の営業として就職しました。その会社は新築・リフォーム・不動産の分野で展開しており、家に関わる事なら大体が経験できました。私は不動産の営業でしたが、土地購入のお客様には新築の話を、中古住宅のお客様にはリフォームの話をする必要があったので不動産以外の知識もそこそこあります。が、素人に毛が生えた程度なので、不動産以外の話はあまり気にせずお願いします。
ちなみに、その会社に5年程務めた後、全くの別業種・別業界に転職しました。給料とか勤務体系に不満があって転職したのですが、そういった住宅メーカー社員の裏事情もいつか書きたいなと思ってます。
(私は自己居住用の不動産専門で投資用の話は語れるほど詳しくないです。これからの記事は全て自己居住用と思ってください。)
なぜ、転職後の今この記事を書こうとおもったのか
私は今、総務の部署で働いています。転職して1年経つくらいなのですが、たまたま住宅購入の相談を受ける機会がありました。その時、自分の不動産の知識・記憶が薄れている事に気が付いたのです。正直、忘れたところで支障はありませんが、せっかく身に着けた知識なので何らかの形として残しておきたいと考え、記事にしようと思いました。
注意点とすると、私は地方都市の住人で、勤めていた会社の商圏も同様です。あくまで個人的な所感ですが、不動産の商慣習は結構その地域の色が出ます。不動産の価格相場が違いのは当たり前で住宅ローンの組み方も地域ごと特色があります。
これからの内容が全ての方に当てはまるわけではないのでご了承ください。
特に都市圏の方には該当する部分としない部分の差がハッキリ出てくると思います。
また、私は転職済みの身なので、これからの記事について、私に対し一切の利害関係はありません!既に不動産業界との関りもないですし。それ故に好き勝手書く事になりますが、あくまで一個人の意見として、間違っている可能性も考慮してお読みくださいね。
絶対に失敗しない不動産購入の仕方
私がお客様とお話ししている中で、よく言われた言葉は
「絶対に失敗しない不動産の購入の仕方を教えてください」
気持ちは分かりますよ。終の棲家になるであろう自分の家を数千万円出して買おうとしているのですから、失敗なんてしたくないですよね。
じゃあその方法をお教え…出来ない!そんなものあるわけない。
そんなものあったら逆に教えてくれ。
そもそも、不動産の購入を考えている人に言いたいのは
不動産購入はある意味ギャンブルみたいなモノという事。
例えばご近所関係。事前にいくらご近所さんの調査をしようとも、その後の将来にわたって関係が悪化する可能性もある!他人同士の相性なんて知らん。つまりは運次第!
新規分譲地とかマンションなんか特に分かり易い。調査なんてやりようが無いから、完全に運任せ。明らかにヤベー奴は後々問題になるから売らなかったりするが、基本的には個人の性格とかまでは加味して売ってはいない。事前に対策なんてやりようが無いんだ。
そして自然災害だ。私が営業で売っていた時は、特に情報を集めていた!法律で定められた内容は勿論の事、ハザードマップは絶対に調べたし、そのご近所で畑作業とかしているおじいちゃん・おばあちゃんに話を聞きに行った(過去にどういう災害があったかとか意外と話してくれる)。最大限調べて、自然災害についての可能性をお伝えしていたが、あくまで可能性でしかない。津波や水害はハザードマップとかである程度想定できるが、地震そのものなんてお手上げです。
普通に考えて想定しきれないはずなのに「地震が来ないところに住みたい」っていう人多いんですよ。そんな所あるわけがない。仮にあるのなら教えてください。移住します。結局、地震含めた自然災害が来るか来ないかなんてギャンブルでしかないんだ。
また、今は買い物施設が近くて便利かもしれないが、10年後にはその店は無くなっているかもしれないし、不便だと思っていた場所に商業施設が進出し、不動産価値が上がるなんて事だってある。
そういった事から考えても分かる通り、
「絶対に失敗しない」不動産の買い方は存在しない。
(逆に高確率で失敗する購入の仕方はあると思っている)
あるのは
それらのリスクを減らし、出来る限り満足度を上げる購入の方法だけだ。
ただ、あらゆるリスクを0にする事なんて不可能でもある。
恐らく、自分の買った物件に対し100%心から満足するなんてことはあり得ない。大なり小なり、どこかに不満を抱えることになる。ただ、重要なのは、その不満は買い方次第では極力小さくさせる事が出来るという事。
その方法をこれからお伝えしてきたい。
失敗しない購入方法はないが、後悔しない購入法はあるんです。
ちなみに不動産営業って大別すると2種類いて、物件に対してポジティブな印象を持たせることが上手く、多少のマイナス要素でもプラスの方向にお客様を発想転換させることができる「陽の者」と、マイナス要素をそのまま伝えて、良くも悪くもあまりポジティブな印象にはならない事が多い「陰の者」がいると思っていて、私は完全に陰の者です。
気になった点は全て隠さず伝え、それでも良いというお客様にしか売らなかったです。何故って、クレーム防止の為です。悪質なクレーマーを除き、不動産のクレーム(不満)って、何かマイナス要素を知らなかった事が原因で発生する事がほとんどです。それらの事前に防止するために、これでもかと調べて伝えていました。
そんな私のこれからの記事で、不動産購入の力になれたらと思う。
多分、ゲームの記事を交代交代かな。